第5話 紅の豚
 
JUN「えーと、今日届いた手紙はっと・・・俺宛のダイレクトメールだけか。」

―JUNの部屋―

J「さてと、この手紙は一体なんて書いてあるのだろう?」

『まきますか? まきませんか?
おめでとうございます。
貴方は19567833人目の幸せな日本の人です。
どちらかに丸をして、2番目の引き出しに閉まっておいてください。
人口精霊ホーリエが取りに参ります。
※入れたら中は絶対に見ないでください。』

J[一体何の手紙だろう?
まっ、いっか何がくるのか楽しみだな〜。」

さて誰が来るのでしょう。
(誰が来るかは解りますよね。)


―翌日―


J「なんだこれー」

ガチャッ

中には、真紅のドレスに薔薇の飾りがついたボンネットを被った女の子の人形と

古びたねじまきが入っていました。

J「何だろう。スッゲー柔らかいし大きいな〜。本当に良く出来てんな〜。
もしかして・・・やっぱり・・・穿いているんだ。って、僕は人形相手になにやってんだーーー!
これじゃ変態じゃん。」(もうすでに変態です。)

J「ねじか・・・少しだけいいよな。」

と、言ってねじを2・3巻き位してみました。

そしたら・・・

ぎぎ、ガチャ

きしむ音を立てながらその人形は動き出し、目を見開くとトコトコとJUNのところに近づいて行って・・・

バシーーーーン

J「ギ・・・ギ・・・ギャーーーーーー!!!」

近所迷惑には簡単になるほどの大声を出しました。

JUNが、恐る恐ると人形をみると、目を閉じて大人しくなっていましたが

?「なんて大声を出すの。気絶してしまったのだわ。」

J「しゃべったーーー!」

?「まったく人間のオスは相変わらず下劣ね。お前、名は」

J「僕か?僕は、JUNて名前だ。」

?「JUN、変な名前ね。私はRozenMeiden第5ドール真紅よ。
JUN、貴方は今からこの真紅の下僕となるのだは。」

J「何でお前の下僕になるんだよ。」

真「あら、貴方がこの真紅のねじを巻いたのではなくて?」

J「そっそうだけど・・・はっまっまさかあの手紙はこういうことだったのか〜。」

JUNがそうやって頭をかかえていた時に真紅はJUNの部屋を見渡していたら

真「ちょっとJUN、あの棚の上が見たいわ。抱っこして頂戴。」

J「はいはいったく、何で僕が。」

と、言いながら両脇を抱えながら抱きあげましたが

真「抱き方が違う。」

J「あうっ」

そして、あれこれ15分経って

真「そうよ、それでいいわ。今度からそうしなさい。」

J「はいはい」

真「はいはっ一回。」

J「はっはい」

真「お前にしてはいい人形をもっているな。」

J「あっそうですか。」

ところが、真紅が不穏な殺気を感じたのか真「全く、お茶をする暇も無いのね。」

J「えっ」

すると、窓ガラスが・・・ガッシャーーーン

木っ端微塵となり、そこには一体のフィギュアが立っていました。

そのフィギュアは朝倉涼子でした。すると真紅が

真「悪いけどお前はここで死ぬわ。それがいやなら誓いなさい。
この真紅のろーざミスティカを守ると。」

J「なんで誓わなきゃならないんだ!」

すると、ザクッ槍がJUNの腕を服の上から切った。

J「うっうわーーーーー!!」

真「もう一度言うわ。誓うの?誓わないの?」

J「わっ解った。誓うよ。誓えばいいんだろ。」

真「いい子ね。お前は、たった今からこの真紅のミーディアムなのだわ。
貴方達、ちょっと力を借りるわね。」

すると、JUNの部屋にあった人形がいっせいに動き出しました。

J「うわっ」

だが、J「痛っ、うは、ぎゃーーーー」

真「あら、御免なさい。手が滑ったのだわ。」

JUNは、あちこちに傷が出来、肉片も飛び散っていた。

真「これで終わりよ。」

すると、薔薇の花弁をたくさん朝倉のフィギュアに浴びせました。

ついでにJUNにも流れ弾が当たりました。

真「ふう。やっと終わったのだわ。」

J「う〜〜〜」

真「こんなので、力を使い果たすなんて。全く使えないはね。
そうそう、JUN今すぐ紅茶を入れてきて頂戴。」

J「・・・・・」

真「全く。仕方ないのだわ。」

さて、JUNは大丈夫なのだろうか?(大丈夫です。)

真「早く起きなさい。」

J「うっ・・・はい。」

真「早くしなさい。」

J「はい・・・」

と、言うわけ新しい(危ない)ペアが出来ました。
めでたしめでたし。


続く


前へ TOP 次へ